つれづれ日記

思いついたことを気ままに書いていきます。

今日の雑論~寝台特急

 今日、ぼんやりとヤフーニュースを眺めていたら以下の記事に
当たりました。


 
ほぼ通過するだけの列車を要望する青森県岩手県
 2014年8月19日(火)、北海道と青森県岩手県国土交通省JR東日本に対し、寝台特急北斗星」と「カシオペア」の存続を申し入れました。現在、東京と北海道を結んでいる両寝台特急は、2015年度に北海道新幹線新青森新函館北斗間が開業することに伴い、廃止の可能性が浮上しているためです。
 北海道にとって、東京と北海道を結ぶ寝台特急の廃止が好ましくないだろうことは、観光振興などの観点から想像に難くありません。
 しかし青森県岩手県は、なぜ存続を訴えるのでしょうか。「北斗星」と「カシオペア」は、札幌行き「カシオペア」の1本が盛岡駅一ノ関駅岩手県)に停車する以外、両県内を通過していくだけです。
 
旅客収入の2割寝台特急の地方鉄道
北斗星」と「カシオペア」は、東京都の上野駅を発車すると、JR東日本東北本線盛岡駅へ至ります。そこから第三セクター鉄道IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道を経由し青森駅に到着。JR東日本津軽線JR北海道海峡線を通って北海道へ渡ります。

 そのため「北斗星」と「カシオペア」に乗車した場合、運賃と特急料金の一部はIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道に分配されます。その分配金は2014年5月に朝日新聞が報道したところによると、IGRいわて銀河鉄道は年間3億円で旅客収入の20%、青い森鉄道は4億円で旅客収入の21%を占めています。しかし「北斗星」と「カシオペア」が廃止されてしまうと、
それが無くなってしまうのです。
 少子高齢化、過疎化が続き経営が苦しい地方鉄道にとって、これは大きな収入です。IGRいわて銀河鉄道は2008(平成20)年に「北斗星」が減便された際、「寝台特急が減便され、貴重な旅客運賃収入が大幅に減少」と表現しています。
 よって
青森県岩手県は通過していくだけの寝台特急でも、その廃止が第三セクター鉄道の経営難に直結するため、存続を求めているわけです。
 ちなみに「第三セクター鉄道」とは、簡単に言えば国や地方公共団体と民間が出資して設立、運営される鉄道のこと。IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道も主要株主は県や沿線自治体で、そこに民間企業も出資している形です。
 また2015年度に北海道新幹線が開業した場合、「北斗星」と「カシオペア」の経路である
JR北海道江差線五稜郭[函館の隣駅]~木古内第三セクター鉄道になる予定です。そのため北海道にとっては分配金という意味でも、寝台特急の存続は重要です。
恵 知仁
(Yahoo! Japan News 乗り物ニュース 2014年8月19日)
(文章に一部加工あり、私が重要だと思ったところは赤字・太字にしました。)


 2016年の北海道新幹線新函館開業に当たって、
現在走っている北海道ブルトレ(臨時列車含む)が廃止になるかもしれない…
ということは以前当ブログでも紹介したとおりです。
(このうち大阪~札幌を結ぶトワイライトエクスプレス↓は今夏で運行終了)
イメージ 1
イメージ 2
しかし、寝台特急存続を求める動きがあったとはつい最近知りました。
しかも岩手、青森両県だったのが意外でした。
どうしてかな?と思っていたのですが第3セクターが絡んでいたんですね。
確かに、寝台特急の通過収入が
第3セクター収入の約2割を占めているのは大きいですもんね。
寝台特急が無くなって代わりの収入を得る手段が今のところ見つからないともなれば、存続を求めるのも無理はありませんね。
まあ、本当は時短効果に疑問が残る北海道新幹線を中止すれば
万事うまくいくと思いますけどねぇ…。
 拙い文章でしたが、今日も読んでくれて有難うございました。
(終)