皆様、こんばんは。今日は11月30日。2019年も気が付けば11月が終わり、残すところ1ヶ月を切るのも時間の問題となった。いかがお過ごしかな?
さて昨日の話になるが、中曽根康弘がとうとう死んだ。
大手マスコミは偉大なる元指導者を亡くしたという風潮を作り出している。
だが、中曽根康弘が政治家として推し進めてきたことはどれも現在の日本が抱える問題の原因であることを触れるマスコミは少数派である。せいぜいブログやTwitterで反論する程度なのだ。
tatakauarumi.cocolog-nifty.com
中曽根の奴くたばりおったな、私は死人の悪口は言わない方だが、此奴だけは別だ、国鉄を民間に売り払った国家的大犯罪の首謀者だからな、地獄に堕ちろ…。 pic.twitter.com/7BzWBc9fIj
— 元国鉄車掌の独り言(新) (@N54wdYxiO3UcCvT) 2019年11月29日
中曽根康弘元総理は、米国レーガン大統領や英国サッチャー首相と同時期に施政に携わり、福祉政策推進路線を修正、後退させた人物。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年11月29日
労働組合への敵視も見られ、国営分野の産業を民営化する路線も強く進めました。
それ以降、労使関係は崩れ、社会保障は拡充されませんでした。 https://t.co/hel4rUXCa5
中曽根康弘は科学技術庁長官・防衛庁長官・通産大臣を歴任したけどその間ずっと推進してきたのがロケットと原発なんだよね。
— Simon_Sin (@Simon_Sin) 2019年11月29日
この2つの技術から導かれるものは何か?というのを考えるととても興味深い。 https://t.co/snflGMxs8A
日本に「原子力発電所」こと「核発電所」を作らせた2人、正力松太郎と中曽根康弘の2人が、
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2019年11月29日
いずれもその罪を認めることなく死んでしまった。
日本の衰退を招いている「民間活力の導入」についても罪を認めなかった。
公社の解体、国鉄の民営化、国土のリゾート化が日本の国土と民心の荒廃を招いた。
中曽根康弘は科学技術庁長官・防衛庁長官・通産大臣を歴任したけどその間ずっと推進してきたのがロケットと原発なんだよね。
— Simon_Sin (@Simon_Sin) 2019年11月29日
この2つの技術から導かれるものは何か?というのを考えるととても興味深い。 https://t.co/snflGMxs8A
中曽根康弘が政治家をやっていた間にやったことをまとめると
- 三公社(国鉄、電電、専売)の民営化により公務労働者を削減。特に国鉄に至っては反対を押し切って民営化した
- 科学技術庁長官在任中は原子力とロケットを推進し、原子力発電所を日本各地に作らせた
- 靖国神社を公式参拝、日米安保の強化、防衛費増加といったタカ派路線を採った
この3つに集約される。特に国鉄民営化に至っては下のような公約を出しておいて最終的に反故にされたのだから酷いものである。
中曽根元首相の死去に伴って国鉄分割民営化が話題に上っているけれども、ここで当時の自民党が掲げた公約を見てみる。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) 2019年11月29日
「会社をまたがっても乗り換えなし」
「運賃は高くならない」
「ブルートレインはなくならない」
「ローカル線もなくならない」
全て嘘。そして今の自民党はこれを水道で画策中。 pic.twitter.com/CJMHAtPSzP
この公約が出されてから10年も経たないうちに並行在来線分離に関する取り決めがなされ、幹線ですらJRが自治体と合意してしまえば廃止 or 三セク転換できるようになってしまった。
ブルートレイン(夜行列車)はなくならないという公約もみずほ(東京~長崎)の廃止(1994年12月)をきっかけに2016年3月までにほぼ全廃された。
現在残る定期夜行列車はサンライズ出雲・瀬戸だけである。
また民営化によって採算重視となり、駅の窓口閉鎖・トクトクきっぷの廃止・縮小も行われて鉄道サービスも低下してしまった。国鉄民営化によるローカル線の切り捨て・廃止は地方の衰退を招いている。
国鉄民営化の過程ではリストラが行われて国鉄職員に多くの自殺者を出したことも忘れてはいけない。また国鉄民営化によって国労(国鉄労働組合)から多数の脱退者を出させて国労が力を失い、国労を支持母体としていた総評・社会党も総崩れとなった。この結果、経営者をけん制する動きがなくなって労働条件・環境の悪化にも繋がったのである。
中曽根康弘といえば『主計長 海軍主計中尉 中曽根康弘』とある書類で『主計長の取計で土人女を集め慰安所を開設』と明記してあって
— Simon_Sin (@Simon_Sin) 2019年11月29日
「あーやっぱ直接軍が運営してたのね慰安所と従軍慰安婦」というなによりの証拠になっていたりします。 #ss954 https://t.co/EJtUtgA19d
中曽根康弘自身が著書で明白に「原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して慰安所をつくってやった」と自慢してるのに、いまだに「朝日の捏造」「業者が勝手にやった」と言い張ってるやつ、一体どこのパラレルワールドに住んでるんだろうといつも思う。
— Sonota (@yuandundun) 2019年11月29日
中曽根康弘や鹿内信隆産経元社長はかつて自慢話として「慰安所開設」を証言していた。慰安婦問題が注目された途端中曽根は娯楽施設だと誤魔化していたが後に「主計長(中曽根)の取計で土人女を集め慰安所を開設」という資料が発見。口をつぐみ卑怯者のまま天寿を全うした。https://t.co/IwOvnibTu6
— Sonota (@yuandundun) 2019年11月29日
慰安婦問題、靖国問題、地方衰退問題、鉄道のサービス低下、労働者の待遇悪化…といった日本社会が抱える主な問題は中曽根康弘にたどり着くのである。
なお、中曽根康弘と同じようなことをやった政治家は英米にもいた。英国はサッチャー、米国はレーガンである。2人とも主政策は中曽根康弘と似たり寄ったりでタカ派路線、小さな政府への回帰である。3人が主導した新自由主義は3人の国で格差を拡大させ、公務労働者が割を食うことになった。このためサッチャーが死んだとき、イギリスでは彼女の死を祝う集会が開かれた。
「サッチャーの死で地獄は民営化された」
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2019年11月30日
権力者が死んだ時は、民衆はこのくらい言ってもいいんだよ。
サッチャー死亡祝賀パーティがロンドンで開催、ネット上にはコラも多数 | BUZZAP!(バザップ!) https://t.co/o2SaSaoac2
日本は曲がりなりにも自由と民主主義の国なら中曽根康弘の死を祝う集会があっても許すべきだろうとは思う。
イギリス人なんかサッチャー死んだとき仮装して街に出てお祝いしてたな。そこまでせえとは言わんがなんでお悔やみなんか強要されなきゃなんねんだとしか
— Erscheinung43 (@Erscheinung35) 2019年11月29日
ちなみに私は一応公務労働者の端くれかつ鉄道好きなので中曽根康弘には以下の言葉しかない。
「死もまた社会奉仕なり」(石橋湛山)
— 名無し男性 (@renewalopenno3) 2019年11月29日
中曽根康弘に送る言葉はこれしかない。
せめてサッチャー、レーガン、中曽根康弘の新自由主義トリオは地獄で仲良く苦しんで欲しい。
長々と書いたが、これで終わり。拙い文章と画像だったが、最後まで読んでくれてありがとうな。
(終)